「ラジオ技術」の2000年10月号に出ていた6EM7-45の回路を変更して6AN8A-
45にしたアンプです。五極管部で歪打消しとしようと思って。特徴は、ドラ
イブ段のカソードフォロワーのカソードに80Hのチョークコイルを入れてある
ことです。これにより、オリジナルの回路ではカソードフォロワー段は自己
バイアスで動作していますが、6AN8Aと直流抵抗が大きな代替品のチョーク
コイルでは、グリッドにバイアス電圧を加える必要が生じてしまいました。
しかも、6AN8Aの五極部では歪打消しの具合をスクリーングリッドの電圧で
調整することができませんでした。6AU6-45のときにはうまくいったのです
が。結局、6EM7-45にした方がよかったようです。6EM7以外では、深めのバ
イアスのときに電流が6EM7ほど多く流れないので、自己バイアスでは済まな
くなりそうです。例によってB電源にはトランジスタによる簡単な安定化回
路が入れてあります。
6AN8A(pentode)---6AN8A(triode as cathode follower)---45. In the
original circuit that used the 6EM7 as the driver, a 100H choke coil
was used as the triode’s load and the bias circuit was simplified.
Use of the 6AN8A and a substitute choke with higher DC resistance
required.