真空管回路用電源装置です。パワー MOS FET 式の可変安定化B/C電源と、 秋月の、スイッチング式ながら電圧可変の電源ユニットをA電源とした、真空 管回路用の電源ができました。JA9TTT さんに教わった回路を使わせていただ き、定数を変更して、所要の電圧が出るようにしました。

まずジャンクのケースありき、で始め、さらにB電圧用の巻き線にタップがな い電源トランスを使ったため、電圧を上げ底や下げ底(?)するために 36V のト ランスを追加し、デジタル電圧計(秋月のキットながら、パネルメータにする ため基板は自作しました)用の9Vの電源が4回路必要だったりして、結局ト ランスを7個も使い、きゅうくつですが、なんとか詰めこみました。スペース が足りなくなって、電源トランスの上にも基板を取りつけました。(^^;

さっそく使ってみましたが、傍熱管をデータブックの動作例の通りに動かすだ けなら、外付けのデジタルテスタなどは不用で、この電源だけで済み、快適で す。直熱管の場合には、フィラメントの中点を作る抵抗が外付けになりますが。

仕様は、
B電源:100V~420V くらい、120mA でリミッター作動。 C電源:1.2V~100V 15mA でリミッター作動。(定電圧ダイオードのテスト にも重宝。) A電源:0.5V~9V、5.5V~14.5V の2レンジ、3A。

いずれも出力をショートしても壊れないはずです。

今後は、データブックの動作例の通りの条件でgmを測るためのアダプタを計 画しています。

A power supply for experiments using vacuum tubes. The specifications are as below.

B Supply: 100V to 420V, 120mA Max. C Supply: 1.2V to 100V, 15mA Max. (Useful to test Zener diodes.) A Supply: 0.5V to 9V and 5.5V to 14.5V (2 ranges), 3A Max.

For B and C supply, a simple series regulator circuit JA9TTT introduced to me is used. This circuit uses a Power MOS FET and an LM317T and is short circuit proof!

The A supply consists of two switch mode regulators, one of which has variable output voltages from 0.5V to 9V. The other adds 5 volts to make 5.5V to 14V.