ある朝、うとうとしているときに、「そうだ、超小型でスピーカーが鳴るラジオを作ってみよう」 と思いついて作りました。高周波部は LMF501、アンプは TDA2822M というICを BTL 接続 で使っています。BTL 接続にしたのは、スピーカーと直列に入れる大きなコンデンサが要らな いからです。
手持ちのアンプ用の小さいICは電源電圧が1.8V以上必要ですが、調べてみると、NJM2076 とい うICは1.5Vでも大丈夫です。しかし、トランジスタを2個外付けする必要があり、小型化しに くいのでやめました。小型化するにしても、電池は入手しやすいものにしようと、LR44×2個を 使うことにしました。そのため、単5の電池ボックスを切り張りしてLR44×2個用の電池ボック スを作りました。

ケースは選択の余地が少ないので既製品をいくつか買ってきて、電池やバリコンなどを入れて みて、小さくできそうなのを選びました。タカチの SW-50 という型番ので、50×35×25mm です。 この大きさ(小ささ)で、バリコンとボリュームのツマミがケースの中にあるのは大したもので しょ? ツマミをケースの外に出すと、かなり実装しやすくなります。

ふたがネジ止め式ですと、ネジが通る支柱の部分が邪魔になりますので、はめ込み式のが適して います。前面の穴は「バスレフ」の穴ではなく、勘違いして開けた穴です。ダイヤルツマミに周 波数を書いて、その穴から見ようとしたのですが、バリコンのツマミはケースの裏側からしか見 えないのでした。(^^;

スピーカーが小さいので、アンプ部のパワーは十分ですが、あまり大きな音はしません。でも、 なんとか一人で静かな部屋でなら聴けます。